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Channel: 輝石工房 精霊石の箱庭 北林竹二
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作ってみたいと思う方へ、考え方の1つとして。

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「作ってみた動画」を見て作ってはみたいと思っても、いざどこから手を付けたら?と思ってる方は結構沢山いらっしゃるようで・・・。

 

まあ、アップされている動画を見て「これならいける・・・・かな?」と言うのを参考にしていただいて・・・・・・とは思うんですが、実際問題としての「完成時のイメージ」をどの辺に考えてるのかによって必要になる道具や作業量は変わってくるんじゃないかと思います。

 

素材に市販の「研磨済みの瑪瑙の板」を使用するとして、「とにかく削り出して形にしてみたい!」というイメージであれば必要になるであろう道具、もしくは用意可能な道具をそろえて挑戦してしてみてください・・・・・・・・・すっごく大変だと思います。

 

もう一つ、今回はこちらが本命。

 

「削ったところも磨いて綺麗に仕上げたい!」とイメージされてる方向けに考え方の1つをと思い・・・・・・まあ、考え方の1つですから^^;

 

瑪瑙を磨いたことが無い状態で作り始めて、「なんとか整形できたけど研磨は?」となった時・・・・・・・・初めての研磨が「刀身を磨く」という「難易度が高い」作業になるかと思います。

 

なので、先ずは「磨いてみることを先にしてみてはいかがですか?」という提案です。

 

市販の瑪瑙の板と言えばこんな感じかと思います。

ちなみにこうゆう中央ジオード部分が顕結晶で埋まってしまってるタイプは刀身にするのには向いていませんので避けた方がいいデス。

 

以下参考までの話と割り切ってご覧ください。

 

「例え話ですからね」

 

板状ですから裏と表の2面あるので、片面を一旦400~800番くらいの耐水ペーパーで表面のツヤが無くなるまで擦り、番手をあげていって「元通りのツヤ」にできるかを試す。

 

到達目標は「手を付けて無い反対側の面」になります。

 

湿式研磨でツヤが出てくるのが概ね1500番くらい、そこから「ほどほどでやめるか、元通りまでやるか、元以上になるまで頑張るか」を試して見てからでもいいんじゃないかなと思います。

 

これも相当に大変ですけどね^^;

 

この「磨くだけを試す」だけなら、耐水ペーパーを消費するだけなので、その耐水ペーパー代(+α)がスタートラインですから、仮に失敗してもお財布のダメージは最小限で済みます。

 

ダイヤモンド砥石を買ったり、リューターを買ったり、ツヤ出しのダイヤモンドペーストを買ったりなんだりするとあっという間に「え?」と思うほどの予算が吹き飛びますから。

 

以上の内容をもって「最初の一歩はお試しで磨くことから」を私はお薦めします。

 

でないと本当に「出来上がった物を買った方が安かった」になりますから。

(作った方が安上がりと言うのは自分の手間をなかったことにするわけで・・・・その辺もお察しください)

 

以下、私の道具の「慣らし」のついでで、デモンストレーションっぽい物です。

 

ツヤ出しの道具を慣らすついでに一回光らせて

 

もう何年も前に買ったダイヤモンド砥石の600番で・・・・・さびてるなぁ^^;

 

水落としておいて光沢面を擦り倒します。 大きさほどほどにありますよ、

 

まあ、こうなりますね。

 

お試しサンプル風に半分残して磨きます。

 

ダイヤモンド砥石600番の目を直接磨きはじめます。

 

番手をあげて艶出しすればこんな感じです。

刀身を作るのに比べれば一切の制約が無い作業なのでそんなに時間はかかりません。

 

と言う事で

 

「作ってみたいけど、どこから手を付けていいのか悩んでる方向けの、考え方の1つ」

 

でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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